2010-05-31

自分の原点


日曜はGW以来、久々の仕事を全くしないオフ日となりました。
そこで子供達を実家に預け、妻とお出掛けを。

向かった先は私の師匠、宇野友明さんのオープンハウス。
今回の物件も宇野さん得意の斜面に建つ、敷地形状を生かしたRC住宅。
細部のディテールまで一切の妥協が無い素晴らしい空間でした。

思い返せば、宇野さんと初めて会ったのは10年前の暑い夏の日。
大学を卒業して土木コンサル会社で歩道橋や道路の設計をしていた自分。
「大地をキャンバスに線を描く」なんて形容される土木設計だけれど、利権にまみれた業界構造や会社の派閥争いなんてものを垣間見て土木の将来性に疑問を感じていました。

そして何より、設計した物件に対する思い。
土木の設計では、基本的に設計図を書いて発注者(役所)に提出してしまえば、それでその業務は完了。
思い入れを持つこともなく、淡々と業務をこなしていく日々なのです。
愛知万博関係の業務を担当した時に「この業務が終わったら土木は辞めよう」と決意し、建築への転身を決めました。

そんな折、ひょんな事で知り合った設計士の方から紹介されたのが宇野さんでした。
「変わった設計士がいるから会ってごらん」と(笑)
電話をしてみたところ「スタッフを雇う予定は全く無いけど、話は聞いてあげるから来てごらん。」との事。
う~ん・・・と思いながらも完成されたばかりの御自宅に伺ったのが全ての始まり。

道路から玄関までのアプローチ、玄関を入った先の光の空間、そして玄関ホールからリビングへと繋がるドアを開けて広がるボリューム感。
全てが衝撃的でした。
建築って、こんな事をしていいんだ!と。
土木の堅苦しい世界しか知らなかった自分の心にガツンッ!と何かが飛び込んできた感じ。
あまりにも衝撃を受け、その場で必死に弟子入りをお願いしましたっけ。

あの時の衝撃が自分の建築の原点。
自分で事務所を始めて見ると色々とあって思い通りにいかないことばかりだけど、10年経った今でもあの気持ちは全く色褪せてない。
やっぱり建築は面白いです。


・・・・・で、せっかくのオフに妻と出かけた先が、建物見学って。。。
建築学科の学生カップルじゃあるまいし(笑)

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